いろいろなところで人間関係・マーケティングの分野で勧められている本ですね。
今回、和書と原書と、漫画版と3冊読んだので書評してみます。
原書ではHow to Win Friends & Influence Peopleといいます。自己啓発書の英語って比較的簡単なので、英語学習も兼ねて結構昔に読みました。なんかタイトルのwin friendsとかが感覚的に好きではないのですが、当時読んでみて参考になるところはとても多いと感じていました。
結局いろいろな人の思考などありますが、古くからある定番というものに行き着くことは多いです。「議論を避ける(簡単に批判はしない)」「名前は重要」「心から褒める」などありますが、言葉よりも心の底から取り組めるかが重要だったりします。ドラッカーなんかもそうでしょう。「真摯」という言葉がありましたが、文章上からの薄っぺらいものではない何かを読み取る必要があります。
私は3タイプの本を読みましたが、どの本読んでも良いのですが漫画版だけでは役不足ですね。
ちなみに漫画版は上記を読みました。漫画版はとても読みやすくて良いのですが、漫画版だけ読むのは結局ちょっと読み取りには足りないことになりますね。ただ、それは漫画の中でも書かれています。漫画の中では鉄鋼王のカーネギーと勘違いしているのが面白いところでした。
しかし、読みやすくしているという点で漫画の力を感じますね。最近、多くの「漫画で読む」シリーズが有りますが、導入しやすいという点で個人的には賛成です。
日本語版の「人を動かす」は、私は原書で先に読んだので、体験談というかまとめを証明するための事例が長すぎて読むのが辛かったです。外国の自己啓発書は「事例」がとても長いので、分厚くなっているものがあり、人によっては、すぐに読み疲れそうです。
お金儲けとか「富」に興味がある人は、漫画版で間違えられていた鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーの本も面白いかと思います。
エッセイみたいなものなので和書だと解説本ですね。
「人を動かす」には最初に「悪人に理がある」ことが説かれています。最初にこのテーマを持ってきているところが凄いところだと思うんですよね。人それぞれ違うということは最初に考えておかないテーマだと思います。そうしないといつまで経ってもぐるぐると考えが迷走してしまいます。