法人の本店移転と代表取締役の住所移転を同時に行う

当方はアフィリエイト等、個人でできるネットビジネスで法人化しておりますので、法人として始めるときは代表者が賃貸アパートに住んでおりました。その為、本店登記は親の実家の住所で行なっていましたが、いつかは、けじめとして自分で家を購入して本店を移すと思っていました。

アフィリエイトで家を買いました。2016年3月に住宅ローン締結

幸い2016年に事業で自宅購入出来ましたので、本店を移動させたので、その時の様子を報告します。

私のように1人社長のようなビジネスでは「本店移転＝代表取締役の引越」で同時に登記を行いたい人は多いのではないでしょうか？

実は本店の住所は実家なので、別にすぐに移動させなくても郵送物とかすぐに送ってもらえるので、登記費用などを考えたら、移さなくても良いよとは親から言われましたが、法人運営では「けじめ」や「志」というのを大切にしたいというのと、代表者が引っ越しすれば、結局登記簿（履歴事項全部証明書）には代表取締役の住所が載っているので、気持よく整理しました。

本店移転と代表者住所変更の登記にかかる費用

法人の登記には何かとお金がかかります。

本店移転（管轄登記所内）・・・3万円
代表者住所変更・・・1万円

で4万円が申請費用として必要です。面倒ですので関与している税理士（結局は司法書士に委託される）にお願いしたらいくらになるか聞いてみましたが、合わせて10万5千円程度と言われてしまいました。

さすがに6万の差額は大きすぎます。自分でやればゴルフセットを新調できる程度です。

なんでも費用関係は自分でやれば差額がいくらか見て、あまりにも大きすぎるなら自分でやってみましょう。会計なんかも自分でやっている人は多いのかもしれません。私も簿記3級ぐらいはビジネスマンとして基本能力として学んでおいて良いと思っています。

話が飛びましたが、法人の登記関係は設立時の開業サービス時を除けば、自分でやったほうが安上がりになると思います。それにしても住所変更だけで4万取られるのも馬鹿らしいですが・・・

本店移転と代表取締役住所変更に必要な書類の準備

本店移転と代表者住所変更の書類に関しては法務局にテンプレートがあります。

商業・法人登記申請

 

この他にもたくさんのテンプレートが用意されています。本店移転は管轄内移転と管轄外移転で内容が違います。管轄外の場合は両方に申請するので費用も2倍と大変です。なるべく本店は移転させたくないものです。

基本的にこのテンプレートにそって、申請書を記入し添付資料として必要な物を用意するだけです。今回は「本店移転（管轄内）、代表者住所変更」を同時にするので2つのテンプレートを合わせて作りました。

1枚目はこんな感じです。タイトルに「および」を付けています。また登記の事由が２つです。更には登録免許税も内訳まで載せておきました。

今回は会社の定款の変更も、本店の「市」の変更も伴ったため必要でした。その場合は株主総会の議事録が必要になります（定款変更の場合は株主総会議事録が要ります）。

2枚目です。申請人は会社、あと代表者の住所も要りますがいずれも新住所です。書類はセットなので割り印が入ります。更には捨印をすることで軽いものなら、向こうで直してくれます。

3枚目は収入印紙を貼るページです。実際には法務局で必要な金額の収入印紙を貼り付けて提出します。こちらも前ページとセットの書類なので割り印が要ります。

臨時株主総会の議事録です。こしらもテンプレートがたくさんネット上にありますので、それを参照しながら自分のものに書き直すと良いでしょう。ちょっとぐらい誤記があっても大丈夫です。下の方に捨印を押しています。こちらは前ページとセットでないので割り印は必要ないです。

当方、取締役会は設置していないので取締役決定書の覚書です。これは正直、株主総会議事録があれば必要ないのかもしれませんが、用意せずに申請してないと言われると困るので作成して提出しました。手間的にはあまり掛かりません。法務局のテンプレートに見本があります。

提出するのは以上になります。委任する場合は委任状とか必要ですが、代表者が自ら行く場合はこれぐらいです。ちなみに法務局には、何か言われた時のためにノートパソコンやホッチキス、会社の印鑑を持って行きましたが、サクッと書類を受理されて下記のような紙切れを渡されます。

補正が必要な場合だけ申請書に書いてある電話番号に電話が来ます。それがなかったら記載の予定日に登記が完了しているとのことです。約1週間程度で登記作業は完了するみたいですね。

（私は上記の提出資料で、特に電話などなく登記が完了していました！）

自分で申請しても案外簡単！これで6万節約できたと思えばなにか有意義なことに使えます！

司法書士さんなどに委託する場合、もう少し安くで委託できる場合も探せばあるかもしれませんが、結局資料を作成したり、印鑑を押すのは自分ですのでこれぐらいのことは自分でやるほうがいいですね。

6万円儲けることは大変なことです。6万円節約するなど費用削減も考えて行動しないと、法人運営も大変です。お金を稼ぐことも精一杯考えたいですが、お金の使いどころも人生では大事な要素です。

しかも申請費用なんてものは殆ど価値が無い（法人としてちゃんと登記されているというのは立派な価値かもしれませんが）ことですので、なるべく価値あることにお金を使いたいですね。