のんくら本こと「Google AdSense マネタイズの教科書」を読みましたのでレビューします。今回は、動物枠として書籍を頂きましたので、謹んでレビューしたいと思います。しかしながら、忖度は嫌いなので、変にヨイショしたことは書きませんのであしからず。
結構身近にいる人が、なるべく粗探ししてやろうという意地悪な気持ちで読んでレビューするので、なかなかそういった書評はないと思うので、よろしくお願いいたします。
届いて、まずびっくりしたのが本の厚さですね。ページ数は288ページあります。構成は6章からなり3人の方の共著(メインはのんくらさん)なのでボリュームを感じます。
また、この本は神戸でのセミナーとそれに続くワークショップの復習本のような位置づけです。そのため、セミナーやワークショップにしっかり行っていた人は内容を読み直すような部分がありますが、セミナー後に作られた受講生のサイトが一部載っていますので、そこが違いと言えるかも知れません。セミナーから2年経って成果物ができているということです。
私自身は、のんくらさんに何度も会っていて、この本が出る時に「受講生の成功例のサイトは載るの?」というのが気になって何度も聞いていました。というのも、私自身はセミナーにも出てワークショップも行っているのですが、2年経ってこれといった成功サイトは作れてません。
↑恥を忍んで、私がセミナーワークショプで作っていたサイトを載せておきます。「テーマ」は温泉です。全く手を付けていない状態ですが、本を見直したことでもう一度戦略から立て直します・・・。
今回書籍にしてもう一度読み直すことで、しっかりと理解できていなかった部分があったことに気づきました。特にいちばん大事な「アフィリエイト脳をアドセンス脳に変える」ことができてなかったと思います。
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のんくらさんは出し惜しみしない方なので、この本には本の値段以上の価値はあります。それは悪口辛口意見書こうと思っている私でも保証します。ちなみにセミナーに出た方には、結果の証明のため、のんくらさん本人のサイトも公開されていましたが、今回は受講生のサイトを公開することで証明にしているみたいですね。
前置きが長くなりましたが、本の内容を順にレビューしていきます。
チャプター1 テーマの選び方
私はこの本の肝はこの第一章だと思っています。1章なので具体的な実行部分ではなくて、考え方の切り替えや、市場調査と行った直接成果に反映されない部分の話となり、ひょっとしたら本を読んでふんふんと納得して先に進んで行ってしまう人が多いかもしれません。
そういう人は私のように準備不足や頭の切り替えができなくて失敗サイトができますので注意してください。
ワークショップでは月1回集まって、皆がそれぞれサイトを作っていたのですが、のんくらさんが「準備ができてなければ、サイト作成前に十分時間をかけて準備して欲しい」と言っていたことを思い出しました。
当時はワークショップで沢山の人がいて、誰に言ってるんやろ?と思って私自身はわかった気になっていましたが、失敗サイトを作って、さらに本で自分のペースで復習する機会を得て、ようやく理解できた気がします。
この方式でサイトを作成するなら、「サイト完成のゴールとその時のアクセス数や収益の状況」がしっかり見えている状態で始めないといけません。
それぐらい「テーマの選定」「そのテーマの市場調査」「競合の状況」「キャパシティ」などを調査して、どのサイトを作れば検索でどの位置に来るのか分かって取り掛かる必要があります。また、個々人によってかけられるリソースも違うでしょうから、かけられるリソースも十分考えたほうがいいでしょうね。
私の場合はテーマの温泉自体は「長く生き残る」「キャパが大きい」などは間違っていませんでしたが、「競合調査」で多くの失敗サイトが見受けられた状況。また、温泉という大きなテーマの中で、どこで差をつけてアクセスを呼ぶのか考えていませんでした。そのため、どこにでもある意味のないデータベースサイトだけが完成しています。
チャプター2 SEO戦略
SEOに関しては色々なことを言う輩がいるけど、実際はブラックボックス。その中で、のんくらさんが肌感覚で感じたことだけを載せてくれている印象でした。
これは参考にして、またそれぞれもSEOで自分で感じることがあればそれを加味していけばいいと思います。
ここはサクサクと読んで頭にいれるだけでいいでしょう。
チャプター3 具体的なサイト構築法
この本のメインとなるところです。ここで具体的なサイト構造の話が出てきます。「記事で勝負するな!」という理由と、それならどうしたら記事以外で勝てる?ということが書かれています。これは、あまり他の人が言ってないことなので参考になるはずです。
実は私はワークショップでカテゴリ構造については最後まで理解できてなかったようです。こういうのは本で自分のペースで見れると助かりますね。
ワークショップの時は、カテゴリを階層にするって、別にwordpressで出来るし何か特別なことではないと思っていました。ただ、ここではハイブリッド型と名称していますが、確かにSEOに強くなるような仕組みが本に書いていることでできます。
「サイト内で重複コンテンツをなくす」「サイト内でまとめが出来ることでリンクパワーも強くなる(強い部分が検索で上位に来る)」といったいい事づくしです。
さすがサイト運営を長くやって、いろいろ失敗もしてきたんだろうなと感じるだけあり、このサイト構築法には内容があります。「ただ、記事を書け」とかツイッターで言っている残念な先駆者に比べて優しさを感じます。(のんくらさんは本当に優しい遊び人です。だから人気があるんですね)
一応、この3章まででアドセンスで稼げるようなサイトを構築するまでは可能です。ドメインの取り方とか、そんな柔い内容はありませんので、そこはネットで調べてください。
チャプター4 Adsenseについて(石田さん)
ここから一気に話がガラッと変わります。Adsenseなどの収益改善のコンサルをしている元Googleの石田さんの部分ですので、「アドセンスの最新動向」や「効果的な広告の挿入の仕方」「ABテストなど効果検証方法」などです。
アドセンス初心者にとっては難しい内容かもしれません。ただ、アドセンスでそこそこ稼いでいる方には気になる内容となっています。
個人的にはここは10年先も安定というテーマからは外れていて、10年先はどうなっているかわかりません。そもそも最近アドセンスは市場縮小傾向です。今は、広告表示はなるべく減らして、いかに効率よく収益化に持ってこられるかみたいな議論がされています。
残念ながらこの章では目新しい発見という部分はないものの、その分野での結構最新の情報が入っていると思いますし、今から始める人にとっては現時点で参考になるでしょう。
でも、恐らく来年にはまた状況が違うかも知れませんし、それはこの本ではなくて石田さんに直接聞くぐらいでないと情報は移り変わっている気がします。
チャプター5 オーソリティサイト構築法(a-kiさん)
こちらもセミナーに行った方や、著者のkindle本を読んだ方であれば同じことを見直す感触かも知れません。少なくとも、私はすでに知っている内容でした(セミナーに出ているからですが)。個人的にはa-kiさんの考え方は同意と言うか、a-kiさんを知らない時点から、私のサイト運営も似たようなスタイルを取っています。
しかしながら、ここまで言語化してまとめているというかしっかり考え方を説明できるのはa-kiさんだけかも知れません。ぶれない人なので、恐らく今後もおっしゃることは変わらなそうです。これは10年変わらないという戦略性にマッチしますね。
なお、のんくらさんのサイト構築と若干かぶる部分も出てくる(当然ですが)と思いますので、いい意味で理解を深めて行くといいでしょう。
特に個人が大手を食う戦略は、リソースが足りない中、サイト作成をする人にとっては救いの戦法だと思います。
チャプター6 サイト運営に行き詰まった時に立ち向かう精神論
最終章にサポートする内容を持ってくるところに、著者の優しさを再び感じます。最後の章はのんくらさんの長い経験から、どう乗り越えてきたか、どういった考え方で伸びないときや、成功後も動いているかを紹介しています。
私は何度も本人から聞いている内容なので、直接話を聞いているように本を読みましたが、長い経験から感じていることを正直に書いているという印象ですね。
章ごとに内容をレビューしましたが、最初にも書いたとおり、本の中ではセミナーやワークショップに参加した人が、その時に作ったサイトが載っています。
この成果物を公開しているというのが最大の特徴だと思います。つまり、ノウハウも出して結果も出しているということです。よくある成功本では「ノウハウだけだして成果物がない」「成果物を載せているけど、今も使えるかわからない」ということが往々にしてあります。
実際、サイト公開するというのはサイト運営者にとってはものすごいリスクがあります。載っているサイトをsimilar webなどでチェックすれば、完璧ではありませんがアクセス数や、どのキーワードで伸びているかなどある程度分かります。
言ってしまえば、どの程度儲かっているかなんてのもアフィリエイトを数年やっている人なら分かるでしょう。実際にワークショップに参加した人の中では、私のようにうまくサイトを作れなかった人も多いです。それは月1回のワークショップを持ってしても動けないとか、頭の切り替えができない人が殆ということです。
結果を出して、ノウハウを出してもそんなものですから、この本が世に出ても素直な気持ちで取り組み、救われる人や成功する人はいると思いますが、本が出たから競合が増えるという状況はおきないでしょう。
この本の内容に沿って素直にサイトを作り、収益だけでなくユーザーが少しでも喜んでみてくれる、利用してくれるようなサイトが増えてくれればというのは私も思うところで、私自身ももう一度アドセンス脳に切り替えた形でサイトを完成型に持っていき、別の収益の柱になればと思います。
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決して、急いで買って読んだから得する内容ではないです。10年スパンで考えることですので、慌てて買わないと損と思っている方は、思考回路を変えて読まないと私のように失敗しますよと言いたい!
なお、私の温泉のサイトは失敗ですが、もう一度、最終規模を切り替えて完成形を目指したいと思います。さらに、秘密裏に2分野でこの方式も含めて新サイトを作っていますので、こっそりと稼げるサイトが作れればと思います。
のんくらさんのセミナーに出ている方や知り合いは取り敢えずこの本は手に入れるでしょうから、そうではないけどこの本どうなんだと思っている方に書くとすれば、「本の価格以上の価値はある本です。特に10年以上稼いできた方が、その経験をもとに出し惜しみなく本を書いています。恐らく、今後この分野でのんくらさんは本を出さないでしょう。本以外でフォローアップはするかも知れませんが、それぐらい出し切ってると感じた本です。」
私もひっそりと、収益化したサイトをこの方法で作りかけています。それなりに時間は掛かりますが、ゴールが見えれば自信を持って継続できるはずです。本を買って始めようとする人は、始める前にゴールが想像付くぐらいに戦略を持って進めて欲しいですね。
追伸)発売日前にレビューしたかったので、急いで書きましたとさ。めっちゃ売れてるみたいなので、「ごちそうさまです」先に言っておきます。