熱が冷めないうちに書いておきます。会場では撮影などが禁止でしたので、その様子を紹介はできませんが、私が肌で感じた2つのことを載せておきます。

ips

どうしてもセミナーとか講演会は、自分の分野ばかりのものに興味が行きがちですが、意外にも他分野の素晴らしい人の話を聞くほうがアイデアが膨らんだりしますね。また実際にリアルで話を聞いたり会ったりするほうが、ぐっと理解も深まり距離が縮まることもも多いです。

私も今後はリアルな体験をたくさん増やしていきたいと思います。

対談の内容は安藤忠雄先生の辛辣な国の政策批判(笑)と、それをフォローしてなかなか本音を言い出せない山中伸弥先生の2人の性格がよく出ていました。臓器4つも取って頑張っておられれば怖いものはないでしょうし、多くの支援者を必要とする立場のストレスは相当なものだと思いました。

対談の中で私が得た2つのことをまとめておきます。

1.イノベーションは若い世代の過去にとらわれない発想から生まれる

最近、多方面で得る情報で感じるのがこれです。未来を創造するのに、過去の検証ばかりでは先へ進めないことが多いです。ついつい今までの前例がどうだったからできっこないとそこでやめてしまったり、成功事例を真似ることばかりになっていることが多いと思います。

「真似て成功」しようというのは楽かもしれませんが、そこから生まれるものは、殆どが大したものではないのかもしれませんね。私もなるべく過去にとらわれない「やってみよう」発想を身につけたいです。

もちろん知識の蓄積というものは大切だと思いますが、最近は情報が氾濫している世の中ですので、蓄積ばかりしているという人が多くなっていると思います。だからこそイノベーション的発想のほうが大事かもしれませんね。

また、日本からネット系でも世界と勝負できるような企業や技術がもっと生まれて欲しいところです。日本人はその資質はあると私も思っています。Googleのような巨大企業が和製で出来れば、もっといろいろな研究開発にお金を投資できる、そうするともっと日本が世界に発信する力をつけられるでしょう。

2.ストレス発散方法はスポーツ

山中伸弥所長ほどストレスフルになる立場の人はいないなぁと会場にいて思いました。ノーベル賞を受賞して、ものすごく偉い人なのに謙虚に皆さんに感謝を述べられておられて、実際に会ってみて更に感動というか尊敬しました。

そんな山中伸弥先生のストレス発散法はマラソン(走ること)です。

しかも「結構本気で走る」らしいです。しんどくて無心になるぐらい走ることで、余計なことを考えなくなりストレス発散しています。私は走ることで、逆に面白いことを浮かんだりすると感じていましたが、それ以上に無心になるまで走ることでストレス発散とは驚きました。

忙しくてもスポーツなど汗を掻いて生活することは、より人生の活力になるのではないかと思いました。

どうも人はストレスが溜まると、より怠惰なことをしてしまいがちですが、本当は「汗をかく」ということが人間にとって一番なのかもしれません。


帰りは運転士付きの高級車が立ち並ぶ中、電車で帰った私レベルの感想になりますが講演会に行ってみて「過去にとらわれない発想」「スポーツによるストレス発散」は取り入れていきたいと思いました。

私はラグビーをしていた経験があり、出身大学が一部絡んでいて、しかも出生地が聖護院(京大病院)なので変に山中伸弥さんに親近感を持っています。今回はじめて生で見ることが出来、熱が上がっております。TVなどでみるともっと大きい方かと思っていましたが、実は体格まで私と同じぐらいで更に親近感持ちました(176cm,70kg)

「人間万事塞翁が馬」の講演会も素晴らしいので是非、見てください。